まさる先生のブログ

新たな武道の境地を目指します

真摯な人材

武道場のきずな(マカオから来客)

シンディーの来日予定 ユウリンが自宅に戻ると、榊原さんが道場から出てきて 「マカオからお客が来るかもしれないよ」 「誰ですか、まさかリー・シンディーさんじゃないでしょうね?」と聞くと「そのまさかだよ、入出管の所長と香港の叔父さんも一緒なんだっ…

武道場のきずな(榊原さんの回想ー8深圳の街へ)

ここからは「カンソンシさんは日本人だった」に繋がるストーリーです。 深圳も長沙と同じように、市の中心は近代的なビルが割拠したように聳え立つ近代都市だ。長沙のションさんに教えらた情報の通り、ビル街から3街区くらい離れた街並みは、人でが多く秋葉…

武道場のきずな(榊原さんの回想ー5職住食が至近でラッキー)

地元の有力者の実力? リュウーさんのお陰で、ホテル代が戻り住食が無料で天国の様な日々、語学の教室も近くこの上が無い便利な境遇だ。 チェンユーさんも、休憩時間に道場を訪ねアドバイスしてくれるので、仕事をしながら学習お出来るのが効率的だ。 チェン…

武道場のきずな(榊原さんの回想ー3上海で柔道師範代)

リューさんの気配り 日本語教室の、リュー・チェンユーさんのお父さんは、キエンという名で若いころ日本に留学して、今も日本ビイキで榊原さんを親身になって世話をしてくれた。 中国語を学ぼうとホテルに泊まって、教室に来るのは大変だろうと気にかけ、教…

武道場のきずな(榊原さんの回想ー2台湾から上海へ)

ご両親のお招き チェンユーのご両親は、お二人とも初対面ながら親しみ易く、奥様が紅茶を淹れ「疲れたでしょう、どうぞ」と勧める。 紅茶や中華菓子に、ケーキも用意してあって榊原さんが誘いにのることを想定して居た様だ。 お父さんのリュウ―・キエンさん…

カン・ソンシさんは日本人だった-8(旅客運搬業の社長になる)

香港・マカオは行政区が同じ イギリスから返還時、国務院香港マカオ事務弁公室が設けられ、香港・マカオ特別行政区を設定、交通の便はフェリーだけだが、24時間就航で便利だ。 香港・マカオの住民は西洋文化を継承した生活が根付いているので、通常の生活に…

カン・ソンシさんは日本人だった-7(不定期の旅客運搬業)

榊原修二(カン・ソンシ)は家族3人で深圳と香港マカオの真ん中付近の漁村に移住し、ショウ・ボッツ船長のクルーザーで海上旅客運搬業の手伝いをしながら、免許を取ったりノウハウを将来の夢のために教わっていた。 ユウリンさんは漁村で、生まれて初めて肉…

M&SSの再起動ー42(決着は頼もしい後輩に任せた)

機動車の後輩をお出迎え 新築現場のプレハブ前に来てみると、ブルーシートが気になり捲って見たが変化はない。戻って道場のワゴン車に乗り込み、シートを斜めにして目を瞑る 何とも長い一日が過ぎ午前2時半だ。しつこい中国マフィアだ中東の国が関与している…

M&SSの再起動ー38(追跡開始)

旧知の二人は作戦会議! 「それじゃぁ顔を出さずに事情を話て、情報を貰えますかね、特に私は面が割れていますから、動きが有ったら携帯に入れて貰えば好都合ですね、それとも旅館業規定違反で無理かな?」と榊原さんも思案する。 一旦帰って、道場の名簿か…

M&SSの再起動ー37(不審者が不審な行動)

追跡開始 片言の日本語を喋るらしく(駅までUターンですか?)と聞こえ、運転手と揉めて居るような声が聞こえた。 榊原さんが、今度は後ずさりながら工事中の自宅裏からさっきの場所に戻る。祖父に 「車を貸してくれませんすか?」と言うと、「良いよっ」と…

M&SSの再起動ー36(静穏な暮らしに暗い影)

香織さんのマイカーお披露目 裕太くんの名前を決める儀式は滞りなく済んで、スーザンとマイケルは香織さんの運転で栗駒の須川温泉を経由して秋田の方に行く予定。 香織さんが、お使いは道場のワンボックスや祖父の大型乗車なので「手ごろなSUVが欲しいなぁ」…

M&SSの再起動ー35(命名の日)

今夕は命名式 次の三連休に、名護姉弟が恋人同士の様な雰囲気で新幹線から降りて来た、彩音さんの代理で親友をお出迎えだったが、まさるの愛弟子も一緒で現役の警視と警部だ、まさるが 「なんか良いペアリングだなぁ」と笑いながら古川駅に、お出迎えだ。 「…

M&SSの再起動ー34(不法入国者Delete)

シンディーにお礼 2日前に、香港とマカオで捜索活動で知り合いになった名護警視から、不法入国の2人を拘束し榊原さんに協力を求められたことを、シンディーにも連絡して置いた。 お礼したつもりが、逆に大きな情報を頂き、今回の事案がトラブルなく終息方向…

M&SSの再起動ー33(めおと道場の跡継ぎ誕生)

誕生 入院当日から、先生と助産師さんからレクチャーを受け、香織さんにも手伝ってもらいマッサージやら足湯やら、手順通りなぞって合気道の稽古の感じ動いていると、胎児もなんのとなく、反応してくる。 兆しがあるので、先生が回診に来た時そのことを伝え…

M&SSの再起動ー31(着いた所は桜田門の隣)

でこぼこコンビの様なワゴン車3台 宵の口の東京は、眩いばかりの光の海だがチグハグナ3台のワゴン車のエンジンを止めたのは薄暗い地下駐車場だ。 前と後からすばやく降りたメンバーは、同じようなユニフォームで起立良、堺ナンバーのワゴン車を取り囲んでい…

M&SSの再起動ー27(外交官査証で不審入国??)

ウイルス騒ぎの延長戦か? 香港総領事から通報で、日本本土に渡航申請した不審な外国人二名は通常のパスポートで、中東のドバイにに向けて出国した様だ。 香港総領事も警戒を解いて事案を本土の外務省に、連絡の形で解除を伝えて来た。 此のころ、成田から入…

M&SSの再起動ー26(追跡者の情報)

マカオのシンディーから不穏な情報 カンさんは単身で長野の実家に向かい、川渡に道場と住まいを建築し日本へ帰ることを報告、若し都合が付けば工事の応援を頼むことを切り出した。 親兄弟は、なぜ宮城県なのか問いただす。長野なら割安で購入できるし基礎な…

M&SSの再起動ー25(カンさんの帰国)

洋室と和室をドッキング カン一家4人の寝室をフローリングの部屋と、畳の8畳間を繋いで洋風に設定し、ベッドと蒲団敷き部屋が完成、これは祖父が居るから出来たのだが。 フローリングの部屋は暑いカーテンが遮音し、和風の部屋は襖と障子と行燈式の照明にし…

M&SSの再起動ー23(カン修仁くんと恵姫さん到着)

仙台空港にお出迎え シンガポールから7時間ほどで羽田経由、3時前には仙台空港に到着するらしい。 格安の早朝便をゲットしたようで、修仁くんたちは学生療からタクシーを予約して間に合わせたようで、まさるのスマホに到着時刻を通知してきた。 丁寧な日本語…

M&SSの再起動ー22(カンさん夫妻三沢で短期入門)

海と山に恵まれた三沢の街 まさるのアドバイスどうりの乗り換えで、青い森鉄道で三沢に着いた。 駅前交番で「我妻道場」を聞いてみると「タグスでずっぷん(十分)でいぐよ」と若いお巡りさんが、にこにこと笑顔で教ええ呉れた。 それなら、直ぐタクシー乗り…

カン・ソンシさんは日本人だった-4(婚約の報告)

7年ぶりの帰郷 東京と横浜の契約は、単価の見直しも快く了諾してもらい、大阪の商社の件は噂で流れていた様だ。 ほぼ正当な取引で、契約続行を確認して長野の実家に向かう。 榊原さんが深圳大学に留学するときから、しばらく帰国できないことを話していたが…

M&SSの再起動ー20(カンさん夫妻は川渡で寛ぐ)

カンさんの子供たち期末の休み カンさんご夫妻が川渡で寛いで居たころ、シンガポールに留学していた兄妹が 「学校が休みになるのよ、お家に帰るのいつ頃ですか?」とLINEで問い合わせてきた。 「あと2~3週間は日本の旅行を楽しむ積りよ」と返信すると「私…

カン・ソンシさんは日本人だった-3(婚約者とビジネス旅行)

大阪の取引に引導 大阪は馴染みがなく、他国のような疎外感があったが、商売なので丁重に名刺を出して挨拶した。当然中国語で話したが、日本人と気付かないようだ。 大阪梅田の繁華街から少し入った、10階建てのビル2フロアーを使った中堅の商社だが、なん…

カン・ソンシさんは日本人だった-2(深大卒即就職)

榊原さんは、帰国せず深圳大学に入学手続きができ、下宿先はカン社長の敷地内の会社の社員寮だった。 会社の不良分子を始末 会社の業績が悪いので、3か所の工場を2箇所に集約し希望退職を募ったが、自宅通勤者はほとんど残ったが、地方の人たちが離れたよう…

M&SSの再起動ー19(カン・ユウリンさんも来日)

カンさんが武道場を表敬 カンさんは大学の研修所取調室から、武道場に顔を出した。 まさるも少し早めに切り上げ、研修生を開放しシャワーを浴びて、着替えているとマイケルと一緒にカンさんがドアの外に立っている。 「あれっつ 東京駅じゃなかったの?」と…

M&SSの再起動ー18(卑劣な犯行準備)

大国を脅かすウイルス操作 イワンとアラファトは使い捨ての駒で、本番は外交のスペシャリストが暗躍している様だ。 アラファトの入出国管理局の記録から東京のアジトが判明、警視庁に捜索を依頼した。 この件は香港の総領事館から送付された、イワンとアラフ…

M&SSの再起動ー17(不気味な乗客)

東沙環礁公園は真っ暗だ! 3~4時間眠っかな、キャビンの小さな窓も薄暗い気配だ。 夕食は、ミートの缶詰を解してレンジにかけ、トレイ代わりの器にトーストとサラダと野菜スープを付けて奧のキャビンに持ってゆく。 「食べ終わったら東沙環礁公園脇を通過…

カン・ソンシさんは日本人だった-1(M&SSの再起動の番外編)

ソンシさんの生い立ち ここからはカンさんの生い立ちを紹介です。 カンさんは日本人でした。(当時の名前は榊原修二) 東京のT工業大学に在学し、体育系の空手同好会で3段を取得したが、それが災いで休学している。 友達と自由が丘駅前で食事、ぶらぶらと駅…

M&SSの再起動ー16(カン・ソンシさんの苦渋)

マカオから羽田まで マカオから香港経由羽田まで正味7~8時間で移動したが、香港総領事館には大変迷惑をかけた。 深夜便は空席が多く、杉原さんと神田警視が、客室乗務のスタッフに断り3人だけ離れて、カンさんが被疑者と会った場面などを詳細に聞いて、事…

M&SSの再起動ー14(香港・マカオの後日談Ⅰ)

所長室を取り調べ室に借用 入境事務廰の職員が帰宅し、宿直と幹部が残った大きな所長の部屋は、チームの待機場所にして、尋問室は小さな会議室に杉原さんとシンディーが警察官と同じ並びに座って、尋問を始めた。 マカオは眠らぬ街と言われるがビジネス街は…