まさる先生のブログ

新たな武道の境地を目指します

武道場のきずなー37(遠隔操作-11終了)

賢樹さんの陳述が続く 弥賢樹こと三枝浩治さんの陳述が続く「実は、ロケットやミサイルの改造・製造に関わるようになり、外国に出張する時は、必ず多額の現金を持たされました。初期の頃、天津の精密機械工場で商談した時、現地の警察では無く軍の情報部が警…

武道場のきずなー36(遠隔操作ー10)

幼馴染の友人だった 鈴由の自己紹介で、親の賢樹さんも佐藤さんも、杉原さんの連れも驚き唖然とする。賢樹さんこと浩治さんも、娘が冷静に対応してくれたので、ホットした顔で「娘の鈴由だ、女房は15年前に病死し、いまは二人暮らしだ」とあっさり紹介する。…

武道場のきずな-35(遠隔操作ー9)

デッキは和気藹々の交流会 「佐藤さんたちのお仕事も、可なり際どいですが今回はいい経験になりました」と安堵したように言う。「私も、このようなハッピーエンドな仕事なら嬉しいのですが、まだ少し有りますから」と、話しながら階段を昇る二人は驚いた。 …

武道場のきずなー34(遠隔操作ー8)

余計なお世話? シンディーが少しお節介だと思いながら「余計な事ですが、先ほど高雄から來る佐藤領事官と話し、使用するのは公船では無く民間船で、うちと同じです。佐藤さんに相談して考えて下さい、船のオーナーを知って居ますが、多分受け取らないでしょ…

武道場のきずな-33 (遠隔操作ー7)

東進から北進に転換 香港海域から抜け本格的な外洋航海に入り、クルーザーは舵を北に切る。シンディ―二世号の操舵室は初めて向かう外洋を、レーダーの画面と海図を広げてコンパスを使いながら、前方を見つめている。大陸側にも気を配るが、タイペーの警戒網…

武道場のきずなー32(遠隔操作ー6)

拓少尉怒なる 拓少尉が、飛び掛かるように体を乗りだし「何のまねだぁ公務中だっぞっ邪魔するなのかぁ」と怒鳴る。同行していたパトロール船の船長も大きな声で、「何で止めるんだぁ」と叫ぶ。ライトを点けたパトロール船の、制服を着た4~5人が慌ててデッ…

武道場のきずなー31(遠隔操作ー5)

31-5 最終目的地 少し待っていると、黄色のパーカーの女性が歩いて来たが、後ろにスーツケースを押した軍の制服の若い人、その後ろに身長のある田舎の娘がショルダーを肩に掛け荷物は無い、続いて背の高い中年の男性もショルダーを肩に、さらに後ろにも…

武道場のきずなー30(遠隔操作ー4)

人知れず密かに動く 台北に飛んだ佐藤領事官は、高雄に移動し領事館代わりの交流協会へ顔を出す。地元に顔の利く庶務の木村君を連れ出し「民間で、融通の利く海上運送のスぺシャリトを紹介して下さい」と頼んだ。「官民両方から信頼されているボート屋さんを…

武道場のきずなー29(遠隔操作ー3)

(シンディーの移住作戦ー10) 丹東出発 浩治さんは、早速LINEで台北の佐藤さんに「列車に乗った」とトークする。球春も、劉華に同じようにトーク「ノートに無い数字です」と書いて「2hr+4hr+8hr.です」と送信する。昨日までのトークで、丹東・瀋陽・…

武道場のきずなー28(遠隔操作ー2)

(シンディーの移住計画) 鴨緑江を渡る 麗・浩治親娘は公用車で、鴨緑江横断橋を渡り河口警備所前で車を降り、待機して居たシン少佐の指揮する中型輸送車寄ってくる。K運転手は隣国の将校が敬礼して、浩治さん父娘に挨拶し将校が自ら車のドアを開けて、輸送…

武道場のきずなー27(遠隔操作ー1)

(シンディーの移住作戦ー8の続き) 新たな展開 劉華とシンディーは、今後の作戦を練りながら(LINEで暗号文が来たら直ぐ二人で共有、解読する)(二人も危機に瀕して居るから、現金は二つに分けて分散保管する)(マカオにも深圳にも被害が及ばないように…

武道場のきずなー26(シンディーの移住作戦ー7)

シンディーの出番 シンディーがマカオの有志や母親と日本に行き、今後の重大事を決めて帰った。仕事はキャシー・ニールに任せていたが、全て卒なく処理し肩の荷を降ろしホッとしていた。キャシーから、連絡の入っていた妹分の呉・劉華が難題にはまっているの…

武道場のきずなー25(シンディーの移住作戦ー6)

零細国の上級志望 麗・浩治さんの勤務は、研究所兼工場も連なりオフイスも用意されている。仕事をして居る同僚?は、民族的にバラバラで公用語は英語だが、国内の人間は監視警備員で周りとも話は厳禁で逆らえば夜の間に抹消の運命だ。浩治さんの仕事は、外国…

武道場のきずなー24(シンディーの移住作戦ー5)

拉致された三枝さん ワゴン車で食事をし、七色マフネシャーン丘陵から離れ2時間近く知らない街をグルグル走り、打ち合わせをした。 「先ほど佐藤さんからパスポートとビザを頂き、娘の写真も間に合ったようで、有難うございます。今すぐにでも行動したいの…

武道場のきずなー23(シンディーの移住作戦ー4)

呉・劉華のお友達 深圳の八極拳の師範代 呉・劉華さんが、隣国の友だちが政府高官に出世し、国の機密計画に携わり試験中の大型ロケットが故障、隣国のターリエン(大連)に喫緊で部品を発注し、何回か工場を訪ねているらしい。今回は、是非劉華さんに会って…

武道場のきずなー22(シンディーの移住作戦ー3)

新たな展開 麗・宮春(レイ・キュウシュン)は若いのに結構重要な部門を任されているのは、大学の電子工学部をトップで卒業、父親の所属する航空管理部門に配属。4年の経験で、ロケットを周回衛星に格上げする計画に関わっていた。 最もこの事業は国際的に…

武道場のきずなー21(シンディーの移住作戦ー2)

倉敷にご挨拶 天童で新幹線に乗る前に、岡山の爺ちゃんに電話 <夕方岡山に行きます>と岡山着の「のぞみの」の時間を伝え、詳しくは話さないが、いつものことでしっかり通じている。 母の実家は新幹線の新倉敷駅から可なり離れており、いつも岡山駅を使うの…

武道場のきずなー20(シンディーの移住作戦ー1)

二人で親族会議 前週マカオの来客で、ドタバタと忙しい日を送ったが斉藤くんが”容疑者逮捕„の知らせを持ち、被害者のKくんの自宅と、山本建築を訪問して、謝罪した知らせがあった。 二階堂警部とマイケルの二人が、早朝に古川駅から東京に送り返されたことを…

武道場のきずな-19(山形のお友達ー6)

署轄と真剣勝負 山形県警察本部の理事官斉藤俊二が、未可決の事案を時系列的に話、至近の経緯をまさるにタッチする。 まさるは、同期の斉藤理事官と久しぶりに会う機会が出来ましたが、事案にこだわりは有りません。偶々第三者的な被害者が、知人で有るため…

武道場のきずな-18(山形のお友達ー5)

リー家の決心 シンディーは、ほんの2~3分で車を離れ、丁寧に頭を下げている。 さっきまで話あって居てた全員が玄関に出て、シンディーが何を話しているのか気になり眺めている。 そんなこと気にせず、スキップするような歩き方でシンディーが戻って来た。 …

武道場のきずな-17(山形のお友達ー4)

まさるは留守を師範代の高田さんに頼み、彩音さんと壮太にはいつものように弓道場を頼み、シンディ―母娘をワンボックスで天童に送ることにした。 斉藤くんが、明日天童に顔を出して理事官の本気度を示し、タガを締め直すことを考えている様だ。 シンディーの…

武道場のきずな-16(山形のお友達ー3)

天童のご一行さんも、幸子さんが思いのほか回復し表情が明かるくなったので、昼前に席を立つ気配だった。 温泉の本場の客が露天風呂の接待を受ける 祖父が「折角温泉場に来たのだから、ひと風呂浴びてゆっくしりしてくださいよ」と声を掛ける。 幸子さんの父…

武道場のきずな-15(山形のお友達ー2)

シンディ―が絶句 シンディ―は、受話器を持ちながら顔色を青くして「うん」と「そう・・・」と会話に成らない通話をして居る。 ユーリンと彩音さんが傍に寄り添い、顔を覗き込む。受話器から漏れてくる声ははっきりして、そんなに深刻じゃないように聞こえる…

武道場のきずな-14(山形のお友達)

シンディ―のお友達探し シンディ-がスマホのアドレスを見ながら、山形県にお友達がいると言う。 ユウリンがシンディ―のスマホを覗いて、電話番号を書き出し彩音さんに見せる。 「あぁ天童か~あの辺は、サクランボと将棋の駒が名産だったなぁ」と祖父が口を…

武道場のきずな-13(東京から川渡へ)

流麗なはやぶさで 3時間の東京見物だが、ハイヤー会社の献立が良く渋滞のないコースを無駄なく走り、途中でティータイムもとり、昨日まわりきれなかった部分を効率良く走り昼前に東京駅に到着。 今朝のホテルでの挨拶は、5分位で済みお偉いさんもコーヒーを…

武道場のきずな-12(料亭でディナー)

香港マカオに出張ったメンバーも含め20名近い宴会だったが、非公式といえ本庁の次長や領事局の局長など、通常はほとんど面識が無いメンツが同席するので、周りが緊張して居る。 杉原領事局長は、佐々木次長と入魂なので軽く手を挙げて挨拶する。 周りの雰囲…

武道場のきずな-11(お出迎え)

顔を伏せながらお出迎え やはり出発は別々になったが、羽田には殆ど同着のJAL便で調整したようだ。 シンディーは粘り強くJAL支店のプランナールームで、羽田の着便を逆算で書き出し上海からの飛行時間が短いのに気づき、香港のファミリーを先着することも考…

武道場のきずな-10(マカオの知人たちが大挙)

マイケル妙に興奮 「師匠大変です、シンディーが遊びに来るようです!」とLINEでトークまさるが惚けて「何処からそんなデマ情報が入ったんだ!」と強い口調で返信する。 「先程、神田警視が「海外情報局」の杉原さんから(マカオの所長さんが勇退し日本に遊…

武道場のきずな(マカオから来客)

シンディーの来日予定 ユウリンが自宅に戻ると、榊原さんが道場から出てきて 「マカオからお客が来るかもしれないよ」 「誰ですか、まさかリー・シンディーさんじゃないでしょうね?」と聞くと「そのまさかだよ、入出管の所長と香港の叔父さんも一緒なんだっ…

武道場のきずな(回想からリアルに)

榊原さんの学生時代 榊原さんの学生時代の回想を書いてきましたが、台北から深圳に回遊するまで。 回想部分は、記憶が曖昧でユーリンさんとの出会いが重大なポイントで、義父に会社の経営を教わるつもりが̻刺客襲われ、言葉を交わす暇もなく無念の別れ。 ユ…