まさる先生のブログ

新たな武道の境地を目指します

M&SSの再起動ー25(カンさんの帰国)

洋室と和室をドッキング

カン一家4人の寝室をフローリングの部屋と、畳の8畳間を繋いで洋風に設定し、ベッドと蒲団敷き部屋が完成、これは祖父が居るから出来たのだが。

 

フローリングの部屋は暑いカーテンが遮音し、和風の部屋は襖と障子と行燈式の照明にしてベッドルームとは雰囲気を変えた。

 

ブラウン家族にも好評だったが、中国生まれの3人は殊の外楽しそうに、行燈の傍で本を読んだり、写真を撮ったり楽しそうだ。

 

そんな時、居間で新聞を読んでいた祖父のスマホが着信!

「あぁ~仙台かぁ~」と大きな声がした。

 仙台か川渡

「あぁまさるに代わるか? う~ん~その話か切り売りじゃないだろう?~~野菜をつくっていないとこと資材置き場かぁ~~道路に面しているのはどれ位?2~30か?そうだな荒らしておくと周りが煩いからな~じゃぁ相談して明日でも電話するよ」と切った。

 

「叔父さんですか?」「うん 畑の使っていない部分を放してもいいが、切り売りでごちゃごちゃ家が建つのが嫌なんで、カンさんの話が具体性があるか?と聞いてきたんだ」と祖父も何か考えている様だ

 

「分かりました、今日は遅いから明日カンさんに相談してみますか」

「そうだな、大きい事業になるから当事者の気持ちをしっかり聞いて、進めようか」と新聞をたたむ。

 

「みんなは風呂に入ったかな?」と祖父が立ち上がる。

彩音さんと香織さんが、キッチンから手を繋ぐようにして出てきた。

 

「皆さんはお風呂に入ったようですよ」と香織さんが祖父に話す。

 

祖父は二人を見て

彩音さんは、当日までピンピンして居そうだなぁ」と目を細めている。

 

「な~んだか分からないのですが、須永先生もそんな風におっしゃっていましたが~」と、お腹だけが目立つ彩音さんは、動きがゆっくりになったが立っても座ってもシャキッとしている。

 隣に来て欲しい彩音さん

「ユウリンさんたちは仙台になりそうですかぁ?」と彩音さんが少し残念そうな声だ。

「まだ聞いてみないと分からないよ、予算のことも在るし子供たちの意見も大事だろうから~」とまさるが答え

 

「あすカンさんと話し、仙台の叔父さんに詳細を聞く必要もあるし、カンさんが乗り気なら仙台に行くようになるかもね」と複雑な表情だ。

 

祖父は風呂に行ったので、どの程度詳しく話を受けたのかわからない。

 

 「カンさんファミリーなら近くに住んで貰うと心強いが、こっちの希望はこの際抜きにして、じっくりお話を聞いてみましょう」とまさるもカンさんの人柄を信頼している。

 

「そうですよねぇ~お子さんたちのご意見も違うでしょうから、悩みますねカンさん!」

「ぼくはカンさんが意外と結論を持って居そうな気がするんだよ、さっきシュウジンくんが日本の童謡を歌いだしたとき、すご~く嬉しそうな顔だったよ」

 

「そうでしたね、深圳・香港・シンガポールと賑やかな都会で育ったのに、日本の原風景を連想する童謡をキッチリ覚えていましたねぇ、憧れが有るのでしょうか?」

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江合川にかかる橋のたもとで鳴子こけしさんがお出迎え(^^♪

 「川渡も田舎がそのまま残って居るところが多いから、我が家の隣が第一候補だったりして、楽しみだね」

 

「仙台の叔母さんにお願いする方向ですかね、仙台の土地じゃなく川渡なら叔母さんに応援して貰う事になりそうですね」

 

「お子さんたちはアメリカンスクールだけど仙台にも沢山あるから。心配ないだろうね」

 

翌日

朝食後に、カンさん一家とまさると祖父が話し合い、希望を聞いた。

 

カンさんは,深圳・香港・マカオと都会で暮らし、少し疲れたので日本に戻ってやり直したいと考え、奥さんや子供たちと話し合ったようだ。

 

それも昨夜、家族四人で時間をかけた家族会議で充分話し合ったようだ。

 

子供たちは小さい時から留学したので、最低でも家族が1週間に一回は顔を会わして食事をしたいと言う意見のようだ。

 

そこでカンさんは自分の思いだけで行動してきたことを悔い、子供たちに謝り養育に適した、仙台か川渡を選びたいと話しを切り出した。

 

ユウリンさんは、本国の体制と香港・マカオの猛烈な繁華街とその風土が嫌になり、両親が中国人の残忍な仕業で死去したことも重荷になって、祖国を離れたい願望が強い。

 

子供たちも、今は英語と中国語が自由に使えて、週10時間の日本語学校で学んでいるので、日本に転校しても問題がないようだ。

 

カンさんが(出来れば仙台の叔父さんの土地では無く、川渡の地続きをお世話願いないか?)と、逆に提案してきた。

 

「じゃぁ分りました、仙台の義姉に中に入って頂き、川渡の遠藤さんに話をしましょう、前にも(ここを拡張するなら雑木林だからやるよ、広げて良いよ)と言われているので、問題はないでしょう」と祖父も隣組になることを好意的だ。

 

カンさんがまさるたちと立場が違うので、きっちり手続きすることになるだろう。祖父は仙台の兄貴と話をして、雅恵叔母さんにもお願いすることになった。

 

 

カンさんも榊原の実家で親や兄貴たちに話をして、内諾を得てから具体的にスタートすることになった。

ユウリンさんは子供たちと、小旅行をしながらコミュニケーションを図っている、今は彩音さんが動けないので、土日は香織さんが案内を務めることが有るが、日本のディズニーランドにも行きたいとせがむ二人だ。

 

 

                                      

                    コロナ騒ぎの真っただ中、希少な体験記を書いてみました!    

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