まさる先生のブログ

新たな武道の境地を目指します

M&SSの再起動ー27(外交官査証で不審入国??)

ウイルス騒ぎの延長戦か?

香港総領事から通報で、日本本土に渡航申請した不審な外国人二名は通常のパスポートで、中東のドバイにに向けて出国した様だ。

 

香港総領事も警戒を解いて事案を本土の外務省に、連絡の形で解除を伝えて来た。

 

此のころ、成田から入国した外交パスポートの人間が、迎えの大使館の公用車で移動中にサービスエリアのトイレから行方不明になった事案が、道路会社から上げられた。

 

特に通報はなかったが、夕刻、東関道のSE(サービスエリア)の警備員の目撃情報で、(青ナンバーの車2台から降りた人間が、人探しをして居たようだが4~5分探して、2台の車は上り線に入って去った)という日報の記載報告だった。

 

道路管理会社から国土交通省経由で入った情報が、外務省の 分析官の杉田修二氏にも伝わり、香港総領事の次官渡辺信造氏からの情報は、ヨーロッパ系の外交官だったが、東関道で行方が消えたのが正式な通報では無いが、気になり本庁の神田啓一警視に電話してみた。

 

杉田氏は、いきなり外務分析官が勝手に動くわけに行かないので、本庁の知古を得ているチームに信頼できる捜査官を2名ほど派遣して欲しいと依頼してきた。

 「【ホンコン・マカオ事案】の延長戦かも知れないので、探ってみたい」と言う意向だ。

 

神田警視は、M$SSの名護警視に会って事情を説明、口の堅い刑事上がり2名と4人でミーテイング、香港に同行した二階堂警部と所轄で捜査一係の経験のあるキャリヤの警部補を指名、即日東関道のSEに急行した。

 

本来は、国内の現場には立ち会わない杉田氏が、神田警視や二階堂警部を指名、名護警視は当時からM&SSのチーフだったので、鈴木審議官に伺いを立てる。

 

神田警視と名護警視が、鈴木審議官と話、その事情を次長に伝え説明する。

神田・名護警視・二階堂警部・斎藤警部補が現場で杉田氏と合流し捜査開始することが決まった。

 

鈴木警視正も行きたい素振りだったが、「神田さんにお任せします」と言い名護さんは捜査現場は少ないので現地見学の感じで嬉しそうだ。

 

杉田さんが、当日の勤務者にいつ会える問い合わせると、今日も同じシフトなので、午後に補充を入れて目撃情報の2名を外してもらう事を要望していた。

 

全員私服で、車だけが黒のワンボックスで杉田さんも同乗、運転は新人の斎藤警部補だが、M&SSでも捜査に参加しているので、あまり緊張していないようだ。

 東関道のSE

道路会社のSEの所長も、昨日の報告が夕方なのに今日の午前中に霞が関の動きの速さに驚いたが、日報を書いたリーダーと同時刻の勤務者を待機させていた。

 

外交官車両の情報は把握できていないが、SEのカメラ情報を借りて分析する機器も積み込み、デジタル情報機器にに精通している斎藤警部補が担当する。

 

道路会社の2階会議室を借りて、チームリーダーの井上さんらに合った。60代の井上さんは、近くに住み農業もやりながら道路会社で車の誘導などの警備会社に所属しパート形で勤務していた。

 

チームリーダーの井上さんの説明

仲間4人が分散して車を誘導しながら、歩行者の通行も担当していたが、聞きなれない言葉で怒鳴り合うような会話で注目した。

 

大型の外車がドアを開けたまま、車内と外に立つ男が話して居た。

 もう一台のワンボックスからも降りて来て、加わり激論をしながら、社内で電話しているような声も聞こえるが、意味が分からない。全員アラブ系のガウンの様な着物で、英語でもフランス語でもない様な言葉だった。

 

井上さんは、車の通行には支障が無いので傍観しながら、何を騒いでいるんか気になって近くに行くと、制服制帽を見たので、何か言いかけて来たが日本語が出てこない。

 

中で電話して居た運転手が日本語で

「男性が2名戻って来ない、最初は一人がトイレに行き、後から捜しに行ったのも来ない、20分くらい前だ」と言う。

 

あまり広くもないサービスエリアだが、公園の用に植栽があるのでトイレなどの出入り口が良く見えない。建物の前には、土産物や食べ物の出店があるが階段2段ぐらい駐車場より高いので、建物側からは駐車場が見渡せる。

 

井上さんは、車の誘導でシフトしているので

「人探しなら、建物のなかにインフォメーションが有るから入ってください」と話すと
「ハイ分かりました」と言うので離れた。

 

インフォメーションに、言ったかは確認しないが車の誘導が仕事なので、離れていたが5分くらいしたら2台の青ナンバーは、本線に合流して東京方面に向かった。

 

その日駐車場の出口側で誘導業務して居たチームメートの伊藤さんが、手を挙げた。

「行方不明の人がどんな人か分からないのですが~」と言い出した。

 

名護警視が司会

「気が付いたことが有りましたら、どうぞお話しください」とリードする。

 

若い外国の女性が分かりやすい日本語で司会するので、みんなびっくりしたが

「あなたは何かお見掛けしましたか?」と聞く。

 

「はいっ 多分同じ頃かと思いますが、少し大きめのグレーのワンボックスに、ジャンパー姿の人が二人飛び込むように乗ると、急発進して本線に合流したんです」と言う。

 

「どこの国の人か、印象はどうでした?」「そうですね我々と似たような体格で、日本人でなければ中国か韓国人のように見えました」

 

それまで、自己紹介だけで発言が無かった杉田分析官が「アジア系でしたか?」と割り込む「そうですねどう見てもアメリカや西洋人ではなくアジア系でしたね」

 

「そのワンボックスの運転手を見ましたか?」と神田さんが鋭く質問する。

 

伊藤さんは、あまり驚きもしなく落ち着いて「外人と言うか、アラブ系のひらひらした洋服と言うか、降りてこないの分かりませんがガウンの様に見えました」と言う。

 

杉田さんが腕組みしながら「その車は青ナンバーでしたか?」と聞くが「いえナンバープレートは(富士山たー5423)でした」と手帳を見ながら、きちんと答える。

 

f:id:owlboy2:20210212114819p:plain

Nシステムは犯罪捜査等に応用され走行車両のナンバーを記録、オービスとは違う効果があるようだ(^^♪

神田警視は驚いて、飛び上がるように「それは凄いことですよ」と伊藤さんを見つめる

そういえば、井上誘導員も青ナンバーの番号も記録していて(外ーXXXXX)でしたと、こっちもさりげなく記録していた。

 

杉田分析官は、直ぐスマホで東京に連絡

「そのナンバーは外務省発行の番号で、中東とアジアの境目にある小国の在日本大使館の所有車らしい」

 即日手配開始

サービスエリアの滞在は約一時間で、不審車両のナンバーが分かり、別室で監視カメラの映像をチェックしている、斎藤警部補の解析が証拠になる。

 

特に犯罪捜査ではないのだが、不審者が入国した気配が匂ってきた。

 

カメラの映像でジャンバー姿の二人は、左側か入って右端のトイレ付近から青ナンバーの車を気にしながら、駐車場の端に留まっていたワンボックスに飛び込むように乗った。

 

カメラは遠いがエンジンを掛けていたようで、ドアが閉まって瞬間に走り出した。

 

何回が顔を晒しているので、スクリーンショットで画像として残しプリントして居た。斎藤警部補も手馴れている様で、青ナンバーの画像もプリントし、隣の尋問室に10枚ほどのプリントと、USBメモリーを持ってきた。

 

杉田さんが、長いテーブルにプリントを並べ「この後は、神田さんと名護さんにお願いして特定して貰いましょうか、お集まりいただいた皆様、お忙しいところお時間を割いていただき有難うございます」と丁寧に頭を下げる。

 

東京から来た5名は起立して、深く礼をし「現場の方々がきちんと職務を遂行されていたので、車のナンバーや目撃情報が的確で、我々は認識を新たにしました」神田警視が感想を述べ、「井上さんや伊藤さんはいつもメモを残しているんですか?」と名護警視も感心している。

 

道路会社の所長が「一応 要所にカメラを設置し記録していますが、今回のように現実に遭遇した人の記録が重要なので、メモを残すようにしています」

 

「助かりました、有難うございます」名護警視が最後に頭を下げる。

 

帰りは赤色灯を点灯しスピードを上げて帰る。杉田さんは斎藤警部補のUSBを借りて外務省に直航、本庁も次長に奉告し鈴木審議官と外事課から担当を呼び、報告会議を開く

 

事案発生時の時刻を想定し、東関道から東名含めて関東・東海・甲信に幅を広げて「富士山ナンバー」を追跡指示。

 

画像を表示、青ナンバーのマル外車両、アラブ衣装の大使館員?ジャンバーの東洋人などの分析をすることになった。

 

                 f:id:owlboy2:20210131100213p:plain

         (日常の出来事を書いているブログのQRコーです)