信頼できる友人
香港マカオに出張ったメンバーも含め20名近い宴会だったが、非公式といえ本庁の次長や領事局の局長など、通常はほとんど面識が無いメンツが同席するので、周りが緊張して居る。 杉原領事局長は、佐々木次長と入魂なので軽く手を挙げて挨拶する。 周りの雰囲…
マイケル妙に興奮 「師匠大変です、シンディーが遊びに来るようです!」とLINEでトークまさるが惚けて「何処からそんなデマ情報が入ったんだ!」と強い口調で返信する。 「先程、神田警視が「海外情報局」の杉原さんから(マカオの所長さんが勇退し日本に遊…
シンディーの来日予定 ユウリンが自宅に戻ると、榊原さんが道場から出てきて 「マカオからお客が来るかもしれないよ」 「誰ですか、まさかリー・シンディーさんじゃないでしょうね?」と聞くと「そのまさかだよ、入出管の所長と香港の叔父さんも一緒なんだっ…
榊原さんの学生時代 榊原さんの学生時代の回想を書いてきましたが、台北から深圳に回遊するまで。 回想部分は、記憶が曖昧でユーリンさんとの出会いが重大なポイントで、義父に会社の経営を教わるつもりが̻刺客襲われ、言葉を交わす暇もなく無念の別れ。 ユ…
ここからは「カンソンシさんは日本人だった」に繋がるストーリーです。 深圳も長沙と同じように、市の中心は近代的なビルが割拠したように聳え立つ近代都市だ。長沙のションさんに教えらた情報の通り、ビル街から3街区くらい離れた街並みは、人でが多く秋葉…
ションさんの家族は、兄弟・親族の関係が良く上海の家族の話を自慢げに話す、榊原さん旅もリューさんの心使いで、ホテルを引き払い道場に宿泊、語学研修が柔道の指導で 上海滞在が長くなったことを話す。 「兄たち家族は、世話好きで会社も好調、私たちもバ…
心残りだが 当初は、3週間程度の語学研修が2カ月半にお世話になった。 居心地が良く、上海語も地元のネイティブな人達とも十分会話が出来るようになった。 方言を学びながら、子供たちと身体をぶっつけ合い、あんうんの呼吸で過ごす時間はチェンユー講師のレ…
地元の有力者の実力? リュウーさんのお陰で、ホテル代が戻り住食が無料で天国の様な日々、語学の教室も近くこの上が無い便利な境遇だ。 チェンユーさんも、休憩時間に道場を訪ねアドバイスしてくれるので、仕事をしながら学習お出来るのが効率的だ。 チェン…
「受け身」の重要性 この後も受け身の予定組んでいたが「何かやりたいことが有りますか」と聞いてみる 「未だ「技」を練習して居ないのですが、何カ月位かかりますか?」と聞く子がいた。 リューさんを、眼で追ったが車を取りに行ったらしく、姿が見えない。…
リューさんの気配り 日本語教室の、リュー・チェンユーさんのお父さんは、キエンという名で若いころ日本に留学して、今も日本ビイキで榊原さんを親身になって世話をしてくれた。 中国語を学ぼうとホテルに泊まって、教室に来るのは大変だろうと気にかけ、教…
ご両親のお招き チェンユーのご両親は、お二人とも初対面ながら親しみ易く、奥様が紅茶を淹れ「疲れたでしょう、どうぞ」と勧める。 紅茶や中華菓子に、ケーキも用意してあって榊原さんが誘いにのることを想定して居た様だ。 お父さんのリュウ―・キエンさん…
ここからは「M&SSの再起動ー42(決着は頼もしい後輩に任せた)」の続きです チャン騒動も機動車出動で終着 めおと道場の隣に建設中の、榊原道場は直接道路から見えないように、雑木と孟宗竹を配し、母屋の脇から道場に通じる形に変更した。 耳を澄ませば独特…
香港・マカオは行政区が同じ イギリスから返還時、国務院香港マカオ事務弁公室が設けられ、香港・マカオ特別行政区を設定、交通の便はフェリーだけだが、24時間就航で便利だ。 香港・マカオの住民は西洋文化を継承した生活が根付いているので、通常の生活に…
榊原修二(カン・ソンシ)は家族3人で深圳と香港マカオの真ん中付近の漁村に移住し、ショウ・ボッツ船長のクルーザーで海上旅客運搬業の手伝いをしながら、免許を取ったりノウハウを将来の夢のために教わっていた。 ユウリンさんは漁村で、生まれて初めて肉…
元取締役キンはフェリー乗り場で検問に会い、拘束されたようだ。殺人教唆の罪だが中国本土とは協定が無いので、引き渡す必要が無いと言う判断で、近いうちに釈放されそうだという情報が入った。 実行犯を引き取ったのが今朝なので、香港から離れずにチョウさ…
社長即死 奥さん重症 カン社長夫妻は、一階の寝室に忍び込んでいた賊に、先に戻った社長が浴室に行こうとしているところを後ろから一突きで倒された。 気配で奥さんが洗面所から顔を出して賊に気づかれ振り向きざま、刃物を後ろに突き出され避けきれずにわき…
機動車の後輩をお出迎え 新築現場のプレハブ前に来てみると、ブルーシートが気になり捲って見たが変化はない。戻って道場のワゴン車に乗り込み、シートを斜めにして目を瞑る 何とも長い一日が過ぎ午前2時半だ。しつこい中国マフィアだ中東の国が関与している…
榊原さん受傷 まさるは倒れた不審者を回り込み、首筋に右手で脈を診る。 榊原さんに目をやり首を横に振る。 「少し力んじゃったようですね、自分の出血で思わず力が入りました」と頭を下げる。 まさるは冷静に、出血を留めましょうと榊原さんの左の手首から…
徹宵の出来事 二階堂氏から23時に連絡が入る「約1時間前に浦和から東北道に入り順調に走って居ます、今栃木に入ります、カーナビに柏木さんの住所を入力して、マップで確認しましたから、迎えは必要ありません。朝暗いうちに引き取りたいのですが、ご都合…
作戦変更 まさるは車に戻り榊原さんと詳細を詰め、行動開始。めおと道場は煌々とライトアップしているが、県道の両サイドは雑木林で人家が無く外灯の間隔が離れていて薄暗く尾行には都合が良い。道場の手前から、小道を入り裏側を通って白樺林に入りプレハブ…
旧知の二人は作戦会議! 「それじゃぁ顔を出さずに事情を話て、情報を貰えますかね、特に私は面が割れていますから、動きが有ったら携帯に入れて貰えば好都合ですね、それとも旅館業規定違反で無理かな?」と榊原さんも思案する。 一旦帰って、道場の名簿か…
追跡開始 片言の日本語を喋るらしく(駅までUターンですか?)と聞こえ、運転手と揉めて居るような声が聞こえた。 榊原さんが、今度は後ずさりながら工事中の自宅裏からさっきの場所に戻る。祖父に 「車を貸してくれませんすか?」と言うと、「良いよっ」と…
香織さんのマイカーお披露目 裕太くんの名前を決める儀式は滞りなく済んで、スーザンとマイケルは香織さんの運転で栗駒の須川温泉を経由して秋田の方に行く予定。 香織さんが、お使いは道場のワンボックスや祖父の大型乗車なので「手ごろなSUVが欲しいなぁ」…
今夕は命名式 次の三連休に、名護姉弟が恋人同士の様な雰囲気で新幹線から降りて来た、彩音さんの代理で親友をお出迎えだったが、まさるの愛弟子も一緒で現役の警視と警部だ、まさるが 「なんか良いペアリングだなぁ」と笑いながら古川駅に、お出迎えだ。 「…
シンディーにお礼 2日前に、香港とマカオで捜索活動で知り合いになった名護警視から、不法入国の2人を拘束し榊原さんに協力を求められたことを、シンディーにも連絡して置いた。 お礼したつもりが、逆に大きな情報を頂き、今回の事案がトラブルなく終息方向…
誕生 入院当日から、先生と助産師さんからレクチャーを受け、香織さんにも手伝ってもらいマッサージやら足湯やら、手順通りなぞって合気道の稽古の感じ動いていると、胎児もなんのとなく、反応してくる。 兆しがあるので、先生が回診に来た時そのことを伝え…
彩音さん先手入院 翌日は、まさるの出勤日で榊原(カン)さんも一緒に朝の新幹線で上京する。子供たちは警察庁に一緒に行けないので、ユウリンママとお留守番。 古川の須永先生が診療開始前に迎えに来行くと連絡が入り、前から用意してあるバック二つを香織…
堺ナンバーのワンボックスは情報が変ったのか、名神から東名入っても高速道路のSEのランチは軽く切り上げ脇目も振らずひたすら北上。 指令が変ったのか、無警戒の速度で走っている。運転手は、一人で残りの二人は助手席ではなく後ろで寝ている様だ。 斎藤車…
携帯を耳にハーバーで聞き込み マルヨウにどんな情報が入っているのか、山口県から折り返し広島を通過して、倉敷市の仙隋橋から海側に入った、ボートクラブの繋留バースで聞きこみをしていた。 斎藤警部補は、マルヨウが反対の埠頭に車を廻して、同じように…
西に向かう富士山ナンバー 「富士山ナンバー」のワンボックスは今日も西の方に向けて山陽道を入っている様だ。 最近の監視システムは、道路でも街中でも駅構内でも、瞬時で取得でき地方への支持もFaxより早く手配できる。 榊原修二さんは、最近までカン・ソ…