武道場のきずな(榊原さんの回想ー8深圳の街へ)
ここからは「カンソンシさんは日本人だった」に繋がるストーリーです。
深圳も長沙と同じように、市の中心は近代的なビルが割拠したように聳え立つ近代都市だ。長沙のションさんに教えらた情報の通り、ビル街から3街区くらい離れた街並みは、人でが多く秋葉原と同じように、電気関係の小売店が並んで知る。
東京では下宿と大学の空手道場か、柔道場しか知らないが時には電気街の秋葉をブラつくのが、趣味みたいなものだ。
衝動買いで、無線機の制作や模型の自動車の組み立てキッドを購入したが、開封しても進んでいないのが、衣装ケースに詰め込まれている。
友人が来て散らばって居る工具を見て
「何を造って居るんだ!」とクローゼットを開けようとするので、慌てて止めた。
展示されているキッドを見ると、カンタンに作れそうだと買って帰るが、武道の稽古を週6回くらいあるので、ショッピングするのが不都合のはずが、ついつい手を出す。
そんなことを思いだしながら、ぶらぶら歩いている。
学生の頃は授業より道場の稽古の方が重点で、語学教室と汗を流す時間が多かったが、昨日までの上海が似たような生活だった。
休学し旅に出て、24時間の時間習性から解放され社会人と接することが多くなり、意思の表現が曖昧では相手に伝わらない事が分かった。
特に外国の場合、問われて頷くだけでは意思が伝わらず、誤解されることが在った。
学生同士や、道場の仲間なら意志の伝達がジェスチャーで、阿吽の呼吸で動作行動が出来たが、自分だけが納得して居ることが有った。
上海と長沙では、日本語が話せ日本の国に好印象を持っている家族だったので、大きなトラブルにならず過ごせた。少し反省と決意を新たに、賑やかな深圳の秋葉原?を探索
繁華街を抜けると静かな住宅街で、駅前で買った深圳の観光地図を見ると、昔の市街地で役所なども表通りではなく、そのまま有ったり銀行支店などはビル街にもあったが、昔のままこの通りで営業している様だ。
チェンユーさんが学んだ深圳大学も、近いらしいく学生の往来が多く自転車や徒歩で賑やかで駅にも近いし、若い人が多いのは活気がある。
榊原さんは、学業半ばで旅に出たので大学の雰囲気に惹かれるのだろう~
台北・上海・長沙と旅をして、学生からいきなり外国で社会生活を体験し、考え方も一歩進んだようで、前向きな部分が出てきた様だ。
この後榊原さんは人生が大きく変わる出会いが有って、異国の地で事業に関わり破綻も有ったが、人との絆がよりと良くなり魔界でも通用する、信頼も勝ち得る。
カン・ソンシさんは日本人だった-1(M&SSの再起動の番外編)
「 カン・ソンシさんは日本人だった-1(M&SSの再起動の番外編)」から「カン・ソンシさんは日本人だった-8(旅客運搬業の社長になる)」は、2021-08に編集しえでアップして居ます