まさる先生のブログ

新たな武道の境地を目指します

組織の力

武道場のきずな-12(料亭でディナー)

香港マカオに出張ったメンバーも含め20名近い宴会だったが、非公式といえ本庁の次長や領事局の局長など、通常はほとんど面識が無いメンツが同席するので、周りが緊張して居る。 杉原領事局長は、佐々木次長と入魂なので軽く手を挙げて挨拶する。 周りの雰囲…

武道場のきずな-11(お出迎え)

顔を伏せながらお出迎え やはり出発は別々になったが、羽田には殆ど同着のJAL便で調整したようだ。 シンディーは粘り強くJAL支店のプランナールームで、羽田の着便を逆算で書き出し上海からの飛行時間が短いのに気づき、香港のファミリーを先着することも考…

M&SSの再起動ー42(決着は頼もしい後輩に任せた)

機動車の後輩をお出迎え 新築現場のプレハブ前に来てみると、ブルーシートが気になり捲って見たが変化はない。戻って道場のワゴン車に乗り込み、シートを斜めにして目を瞑る 何とも長い一日が過ぎ午前2時半だ。しつこい中国マフィアだ中東の国が関与している…

M&SSの再起動ー38(追跡開始)

旧知の二人は作戦会議! 「それじゃぁ顔を出さずに事情を話て、情報を貰えますかね、特に私は面が割れていますから、動きが有ったら携帯に入れて貰えば好都合ですね、それとも旅館業規定違反で無理かな?」と榊原さんも思案する。 一旦帰って、道場の名簿か…

M&SSの再起動ー32(密入国の事案もウヤムヤ)

彩音さん先手入院 翌日は、まさるの出勤日で榊原(カン)さんも一緒に朝の新幹線で上京する。子供たちは警察庁に一緒に行けないので、ユウリンママとお留守番。 古川の須永先生が診療開始前に迎えに来行くと連絡が入り、前から用意してあるバック二つを香織…

M&SSの再起動ー31(着いた所は桜田門の隣)

でこぼこコンビの様なワゴン車3台 宵の口の東京は、眩いばかりの光の海だがチグハグナ3台のワゴン車のエンジンを止めたのは薄暗い地下駐車場だ。 前と後からすばやく降りたメンバーは、同じようなユニフォームで起立良、堺ナンバーのワゴン車を取り囲んでい…

M&SSの再起動ー30(神戸から横浜へ直行)

堺ナンバーのワンボックスは情報が変ったのか、名神から東名入っても高速道路のSEのランチは軽く切り上げ脇目も振らずひたすら北上。 指令が変ったのか、無警戒の速度で走っている。運転手は、一人で残りの二人は助手席ではなく後ろで寝ている様だ。 斎藤車…

M&SSの再起動ー29(パシフィックサイドをひたすら北上)

携帯を耳にハーバーで聞き込み マルヨウにどんな情報が入っているのか、山口県から折り返し広島を通過して、倉敷市の仙隋橋から海側に入った、ボートクラブの繋留バースで聞きこみをしていた。 斎藤警部補は、マルヨウが反対の埠頭に車を廻して、同じように…

M&SSの再起動ー28(不正入国の目的は?)

西に向かう富士山ナンバー 「富士山ナンバー」のワンボックスは今日も西の方に向けて山陽道を入っている様だ。 最近の監視システムは、道路でも街中でも駅構内でも、瞬時で取得でき地方への支持もFaxより早く手配できる。 榊原修二さんは、最近までカン・ソ…

M&SSの再起動ー27(外交官査証で不審入国??)

ウイルス騒ぎの延長戦か? 香港総領事から通報で、日本本土に渡航申請した不審な外国人二名は通常のパスポートで、中東のドバイにに向けて出国した様だ。 香港総領事も警戒を解いて事案を本土の外務省に、連絡の形で解除を伝えて来た。 此のころ、成田から入…

カン・ソンシさんは日本人だった-4(婚約の報告)

7年ぶりの帰郷 東京と横浜の契約は、単価の見直しも快く了諾してもらい、大阪の商社の件は噂で流れていた様だ。 ほぼ正当な取引で、契約続行を確認して長野の実家に向かう。 榊原さんが深圳大学に留学するときから、しばらく帰国できないことを話していたが…

M&SSの再起動ー15(香港・マカオの後日談Ⅱ)

最終章に盛り上がりを欠く 食事を終わって、マイケルと二階堂警部とシンディ―が、後片付けをして会議室をきれいにし、警備の警官だけが被疑者と別室だ。 杉原さんが、本庁と話した感触を話す。 察庁も厚労も法務も罪状が明確なら本国(日本国内)で搾り上げ…

M&SSの再起動ー14(香港・マカオの後日談Ⅰ)

所長室を取り調べ室に借用 入境事務廰の職員が帰宅し、宿直と幹部が残った大きな所長の部屋は、チームの待機場所にして、尋問室は小さな会議室に杉原さんとシンディーが警察官と同じ並びに座って、尋問を始めた。 マカオは眠らぬ街と言われるがビジネス街は…

M&SSの再起動ー13(マカオ科学館の岸壁で受け渡し)

30分後に本館前に集合 ヤン局長の一声で解散し、入出境事務廰に戻ると香港組4人が事務所から出て、待った顔には笑顔が無い。 「やぁ元気そうだね」と声を掛けたが反応が弱い 杉原さんがみんなを入境審査庁の事務所脇に集め 「先ほど会議が終わってからヤン局…

M&SSの再起動ー12(領海を超えた追跡劇は封印?)

マカオ治安警察局 治安警察局は2階にあり、入境の事務所より緊張感があり、規律が厳しそうだ。 リュー所長が、気軽に受付の前に行き「局長に逢いに来ました、先ほどアポイントを取りOKでした」と話すと女性警察官が 「はいリュー所長さま、どうぞお通り下…

M&SSの再起動ー11(マカオ入境確認)

香港政庁の外事課から通報 「はいっ そうです、我々も昨夜のメールを朝食後に開いて分かったのですが、こちらのネットも早いですね」と感心する。 そこへ、コーヒーをワゴンに載せ、書類を持ってシャンさんが入って来た。 皆にコーヒーと柔らかそうな中華菓…

M&SSの再起動ー10(マカオ入境管理事務廰)

シンディ―の友人が危い ターゲットが複数になったので足跡・シッポが捕まえ易く成るので有利かも知れない。 今回法務省の出入管理局はM&SSの本部に詰めているが、海外にもネットが有るのか在留カードなどの情報は残っているので、情報管理システムで追跡して…

M&SSの再起動ー8(九龍からマカオに)

一日目が終わりそう 警察庁は「ウイルス培養と医師の行方不明」の事案で、捜査中に判明した内容を途中経過として、関係のある省庁に文書で通知した。 外務省へは、杉原情報分析官が香港へ同行しているので、ウイルスの培養の外国人医師のメールで懸念される…

M&SSの再起動ー7(M&SS本部の規模縮小)

SSDの解読終了 M&SSの対策本部はSSDの解読はほぼ終了し、鈴木審議官とスーザン警視が各官庁や関係部署を訪問し、経過報告して暗号解読班を解散したことを報告した。 柳原警部は、外事課から応援で詰めて翻訳業に関わったが幹部が香港に出張捜査中なので、こ…

M&SSの再起動ー6(香港潜伏の当該者極めて危険)

空港の広さに驚く 空港に降り立った三人は呆然とする。 杉田修二氏は、外務省の研修で東南アジアは動き回った経験があって物慣れた感じ。 行き先を間違えると修正するにに時間が掛かり慣れるまで大変そうだ(^^♪ お巡りさんの三人は、声も出せずに黙々と杉田…

M&SSの再起動ー5(ミリタリテクで暗号解析)

防衛研究の専門家 SSDの解読班は、暗号部分で手間取り防衛省の知人に問い合わす。 防衛省にはNIDS(防衛研究所)と言う、専門の部署がありそこを紹介してもらう。現状の事案の部分を詳しく伝えると、 「それは結構珍しいので、ヨーロッパの軍事関係の担当者…

M&SSの再起動ー4(海外班が動く)

仮眠所に一泊 ウイルス・細菌対策会議は午前3時過ぎに終了、役所の参加者はハイヤーで戻ったがM&SS等の実働部隊は、ビル内の仮眠室に男女別々に部屋を確保、朝8時ごろまで眠れた。 若手のメンバー3名(マイケル・M&SSの女性2名)で、近くのコンビニで朝食を…

M&SSの再起動ー3(各省庁横断の対策会議)

縦割りを無視し対策会議 次長は自室に戻り、受信メモをめくって長官官房に電話をする。 話の中で、各省庁の専門の人材を招集し、その役所の指揮系統に電話で検討できる位置の人材を要請する。 厚労省関連の国立感染症研究所・法務省入出管理庁・財務省の税関…