まさる先生のブログ

新たな武道の境地を目指します

M&SSの再起動ー30(神戸から横浜へ直行)

堺ナンバーのワンボックスは情報が変ったのか、名神から東名入っても高速道路のSEのランチは軽く切り上げ脇目も振らずひたすら北上。

 

指令が変ったのか、無警戒の速度で走っている。運転手は、一人で残りの二人は助手席ではなく後ろで寝ている様だ。

 

斎藤車は二人で交代で偶には追い越して、覗き見してみるが、今日はお喋りもせず、不機嫌な顔で前方を見ている。

 

名護警視が、関東エリアに入ったら横浜・東京とシーバースが多いから、もう一台出して絞り込んだらどうか?と言う案を出して、神田警視とNシステムを駆使して上りのSEで待機せることにした。

 

斎藤警部補の早坂巡査部長スマホをオンにして、待機の警備気動車Nシステムをリアルタイムで追尾し、御殿場を通過して関東エリアに入った。

 

待機機動車は海老名SEに入って待機している、早坂巡査長が運転斎藤警部補がスマホをLINEから通話にして、追尾して居る。

 

そろそろトイレ休憩が必要かと思いますので、あれっ足柄をパスして鮎沢かと思いましたが又パスですね、中井PAか海老名ですね。

 

今日は神田さんが留守番で名護さんが出張って海老名の出口付近に駐車している様だ。

やはり中井のPAに入って、斎藤チームはトイレ前に止めて一人見張りながら交代で用をたす。

3人は食料を物色しているので時間がありますと、早坂巡査長が飛び込んできた。ここはPAだから自販機が多く食べ物は露天のょうな感じだ。

 

斎藤警部補が、運転席に入りエンジン掛けようとすると、その脇を勢い良く走る車がいる。堺ナンバーのワゴン車だ。

 

早坂巡査長が早速第一報を入れる「今勢いよく走りだしました、10分から15分くらいでしょうかね」

 

「お疲れさんです、横浜か東京でしょうからキッチリ付けて行き、最終的には県警に感知されないときは「転び」のテクニックで、接触事故か臨機応変にやりましょう」と、女性警官としては大胆な提案だ。

 

弟も警察庁武道場の師範助手を遣っているので、名護・スーザン警視も見た目は金髪レディーだが、男子と変わらない教練を受け所轄の捜査係も経験しているので、相手にとっては手ごわい存在だ。

 

逮捕権は無いので接触した瞬間に「拘束して移動」の想定で考えている様だ。全員が私服だが機動車は見る人が見ればばれるだろうが、その時は外務省か次長のお出ましで決着するだろう。

 

「いま厚木のインターチェンジを通過、海老名は5分ですね前が詰まっているから、可なりゆっくりで、30から40キロくらいの早さです、あぁ~海老名には入りません、通過します追いついて下さい」早坂巡査長の実況放送に合わせて、黒の大型ワゴン車が動き出し、グレーの神戸ナンバーに付いた。

 

堺ナンバーは横浜ICを降りないで直進する、名護警視車も少し焦ったようだが、港北ICから首都高に入る手も有るので「要注意」と指示する。

 

案の定、港北インターチェンジから首都高西北線に入って、スピードを緩めず驀進して居る。二台の追跡者も等間隔で追尾する、生麦から大黒町経由本牧の方に向かう。

 

確実な情報を持っているらしく、最近の道路情報にも精通している、迷った走りではない。日も傾いてきたが疲れ知らずに杉田の出口から高速を降りて、横浜ベイサイドマリーナ―の方に曲がる。

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横浜ベイサイドは、ヨットの間に大型クルーザーも混じって停泊している(^^♪

外灯が点灯する時間になって、クラブハウスも閉まる時間で、堺ナンバーも諦めたようにUターンして本牧の工場街と長い倉庫の脇を通っている。

 

名護警視が先回りしてトップになり、会社の植え込みが連なる道で、急ブレーキを踏む。相手は止まると思っていないらしく、ブレーキを踏んでバンバーに当たって止まる。

機動車から一人降りて、怒ったように堺ナンバーのドアを叩く。免許証を見せろ見たいなゼスチャーだ。車内を覗いて、右手で前のワゴン車にサイン。

 

名護さんを含めて4名が駆け寄り、強引にドアを開ける、後ろの二人がとびかかってきた様だが軽くかわされ、一瞬で三人が拘束された、

 

運転台にはさっきの職質したメンバーが乗り、その後ろには二人メンバーが乗り込んで猿轡と両手両足を捕縛を確認、車のナンバーを赤文字の仮ナンバーに変え、名護さんはすっと黒のワゴン車に戻る。

 

この間一言も発せず黙々と行動、道路は人通りが無く目撃者ゼロ、仮ナンバーのワゴン車は運転手が替わり、持参してきたETCカードを差し替えて、黒の起動ワゴン車にぴったりついて首都高に入る。

 

斎藤車は何ごともない素振りで、仮ナンバーのワゴン車の後ろに付く。