まさる先生のブログ

新たな武道の境地を目指します

ブラウン一家の紅葉狩り-16(山仕舞いの合同ランチ)

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栗駒山はいろいろな顔で来る人を楽しませる(^^♪

佐々木マスターが一言

「私たちは川渡の隣で生まれ育って居ますので、地元にお洒落な道場を開いて頂き、道場開きから帰って来た娘が、興奮していました。何度も何度も奥様の合気道と、弓道の所作の美しさを聞かされました。ブラウンさんとの機縁とお迎えが柏木さん夫妻と分かり、お近づきの印にランチを召し上がって頂こうと企画しました。

乾杯は運転を為さる方も居ますので、お冷とジュースなどまちまちですが、ブラウンさん、お客さんなのに失礼ですが、ざっくばらんに乾杯の音頭をお願いできますか?」

 

ブラウンさんが驚いて立上がり

「はい 私も日本で商売するようになって、日本の”カンパイ”の発声で宴が始まるのは良い感じですね。

一度やって見たいと思って居ました、マスターに頼んだ訳でもないのにご指名を頂き有難うございます。それではみな様栗駒の紅葉を愛でて【カンパイ】」とコップを上げる。

みんなも、コップを上げて「カンパイ」を唱和する。

「みなさ~んお酒やビールやワインを用意して居ますので、お好きな方はどうぞ」とマスターが声を掛ける。

 

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山締めとまさるたちの歓迎会で盛り上がる(^^♪

 今日は和洋折衷で、お肉はステーキ風に焼いて、山菜のサラダやアユの塩焼きと、マグロのお寿司などバラエティーに富んでいて美味しかった。

 

かおるさんも端の席について居たが、父親の前で遠慮したのか声を出さずに控えめだ。気付かなかったけど、お客側からは後ろの列に、従業員も同じように食事をしていた。

マスターが食事の途中で

「今日はこんな機会は少ないので、出勤者全員がお相伴しています、と言うのは来週は山締めで全員出勤が今日が最後です。

失礼ですが柏木さんをダシに使うようで申し訳ありませんが、お若いお二人の馴れ初めと言うか、道場を開くきっかけをお聞きしたいとも思って居ました。

娘が惚れ込んだ道場が気になり、家内にも内緒で一年くらい前に道場を見学したことが有りました。

子供たちと大学生風の若い人と柏木さんが柔道の指導をして居ました。結構厳しい声が聞こえて居ましたが、子供たちは伸び伸びとやって良い雰囲気でした。

弓道場は、柔道場の端から見させて頂いたのですが、若い師範の方が大きい声で、教えて居ましたが奥様はニコニコしながら、眺めて居て引くお姿は拝見できませんでしたが、子供たちが明るいので良い雰囲気を感じました。

柏木さん、無断でうろうろして申し訳ありませんでした」と、軽く頭を下げ
「道場を始めた経緯などご披露願えませんか?」と挨拶を乞う。

 

「そうでしたか、興味のある方は遠慮せづ声を掛けて下さい、マスターがご覧になった通りで、普段は特別厳しく教えることは無いです。

昇段試験や審査の前は徹底しますが、押しつけがましいことはせず、本人が気付くまで自由にして居ます。

と言うのは未だ体が出来て居ないのに無理やり押し付けても、怪我をするのが関の山で先ずサブ道場で基礎体力を付けて貰います。

一応それなりの器具を揃え、使うときは必ず丁寧に使い方を説明、暫く一緒にやりながら指導します。

この方針は道場・合気道・空手・弓道にも同じように、大人でも筋力が少ない人はマシーンで、汗を流して貰います。

その種目によって、筋肉の発達が違いますので、身体が居たいと言うのが収まるまで辛いですが、慣れてくると自然に動作が出来てきます。この辺が基本ですね」と話を切り彩音さんを見る

 彩ちゃんのコメント

彩音さんが頷いて引き受ける「続きを捕捉しますと、育ち盛りのお子さんを短時間でも預かるので、怪我をしない様に気を配ります。

それと武道を遣ったために勉強が疎かになったという事が無いように、学校の教科だけでなく質問できる場を作り、宿題等は練習が終了して学級サロンでやって貰います。

教室風に4~5名の机と椅子をセットして4部屋を作って貰いました、宿題だけでなく本を読んだりおしゃべりしたり自由に使います。

当初は親御さんも遠慮していましたが、道場に来るようになって、成績が良く成ったり家でも積極的に性格が前向きになったと言う話を聴きます。

担当は私とまさるさんが中心です、一応小中の教員免許取得して居ます。

大学の研修所が近く、教習生に武道の経験者が多く道場に来ますが、その人たちに声を掛けたら教員資格にも役立つと言って、積極的にサポートして呉れます。

その人たちには月末にバイト代をお渡ししますが、これも武道を教わりに来てお金を貰うなんて、申し訳ないと言いながら好評です。

こんな感じでやって居ますのでお近くを通るときは気軽に声を掛けて下さい」と軽く礼をする。

 

「そうでしたか、子供たちにも良い傾向が出て居るんですね、武道も自主性が無いと続けられないようですね、有難うございます」とマスターが感心している。

かおるさんも賛意


かおるさんがおずおずと

「私が5~6年後に生まれて居たら、真っ先に入門したのでしょうね、山登りをやっていた高校三年の時、めおと道場が出来ました、あの当時からではチョット間に合わないですが、女三四郎にはなれませんでした」と笑わせる。

 

「かおるさん今からでも充分間に合いますよ、古川の女医さんが40歳前ですが、合気度に入門し、週一度か二度はお出でになります。半年くらいになりますが基本技に入りましたよ」

「私も彩音先生の様に、優雅な合気道を出来るでしょうかね~」と考えて居る。

 

「どの武道も根気と言うか、やる気と言うか、汗を流すことを厭わなければ、ロッククラインミングより楽に頂上へたどり着けますよ!」とまさるが激を飛ばす。

 

「有難うございます、冬の間は土日は時間がありますから、もう一度見学に伺いますのでお願いします」

 

「これで塾生が一人増えそうですね」とマスターが笑いながら、娘とまさるの顔を見比べ

「武道も基本と辛抱強い根性が大事らしいですね、他にお聞きして置きたいことが有りましたら、手を挙げて下さい。柏木さん良いですか勝手に決めましたが~実はここへは秋田と岩手と宮城から7人位づつ働いて貰って居ます。これは3県に関わる栗駒に配慮した訳でもないのですが、自然になった結果です、岩出山と迫の人もいるから、めおと道場は武道だけでなく人間形成にも役立ちそうですよ」と笑う。

 池月にもファンが増えそう

40歳代の女性が手を挙げ「住まいは池月ですが、小学の高学年で勉強は中くらいで気弱で、同級生にも友達が少ないのです。

お話をお聞きし、道場に通わせたらきっかけが出来る様な気がしたのですが、ご迷惑な話ですが~」

 

まさるが「岩出山の手前ですね、そのようなケースは未だ体験して居ませんが、無理やり連れて来て柔道をやれなんてことはしません。

今4種類の武道をやって居ますから、見学に来てみて興味のある種目が見つかったら、体力アップにサブ道場でマシーンなどで遊ぶ感じから入り、身体を壊さないように筋肉を付ける所から慣れて貰うのが良いでしょうね」

 

珍しくブラウンさんが「まさるさん、その場合も誰か大人か経験者が付いて呉れるのでしょう?」とアドバイスした。みんなは、金髪のブラウンさんが明瞭な日本語で話すのに驚いた。

 

先ほどのご婦人が「分かりました、次の休みの日に【遊びに行こう】と言って連れて伺います宜しくお願いします」とホッとした顔になった。

 

「お待ちします、ただ道場に行くことをしっかり説明して、ご本人が興味を示したら後は道場の責任で、付き添いながら気長にお付き合いします」

 

「山田さん、良かったですね無理やりじゃなく幸助君の気持ちが大事ですね」と社長

「社長有難うございます」と礼をする

「いやいや、礼より先に幸助君がやる気と、明るく成れば、山田さんも元気になれるし、柏木さんのお力を信じて川渡に行ってください」とささきマスターが締める。