師弟の会話はLINEが頼り
マイケル総合武道に関心
まさるが講師として上京しても、マイケルとじっくり話す時間も少なく、何か相談事があると手軽な「LINE」で会話する。
講道館で四段昇段審査で「巴投げ」を開始5秒くらいで決め、「形」都内の講習会に全部参加したので、審議委員の全体一致で実技をパスしたことを伝えた。
「マイケルの長身が潜り込むのは、予期できないだろうな、そうか「形」の実技は時間もかかるが、その域に達したと云う事認知して頂いたんだね」と、返信が来た。
「審査が終わって合格の通知は郵送なので、事務局に行き木藤先生とお話しました、師匠の知り合いだったことが分かりました」
「師匠、木藤先生が(会いたいから偶には顔を出してくれ)と言って居りました」
「木藤さんは、講道館の生え抜きで強かったよ」と、昔を思い出しながら返信。
「前からお願いしようと考えて居ましたが、武道の総合技はまだ早いですが合気道と空手を組み合した場合どんな風になるか、僕には早いですかね」
新たな武道
「あぁ~そうだね、次の授業後に段階的始めましょうか、佐々木次長にも伝えて置きます」~「お願いします、全体が終わってからですね」
「みんなが引き揚げてから、30分~1時間くらいづつやっていきましょう」
「分かりました、その都度総務に時間延長を申請します」
「道場の終了時間が有ったねぇ~その辺は任せます」
まさるが久振りに鈴木警視正にメールした。本当は、次長にアクセスしたいのだが、いきなりメールも失礼と思いワンクッションしようと鈴木さんに配信。
即Reメールで「キャリアの武道教習」について大学側と協議に入りそうですよと、次長も長官と打ち合わせした事を、鈴木さんも把握していた。
マイケルを後継候補として考えた時から、空手と合気道・柔道・剣道の総合的な武道の考案を目指して、彩音さんを相手に模索している。
M&SSは活動継続中
鈴木さんの情報で、新たな事案でマイケルが候補に挙がっている様だ。M&SSが解体せず存続し相変わらず、隠密行動で片づける事案が後を絶たづ、Nさんこと野村警視がリーダーで、県警に告知出来ない事案を処理している様だ。
機材や車両は確保しているので、チームが時間が有るときは整備も覚え密かに作業して、その方面のスキルアップも兼ねている様だ。
出動は想定内の単純なことはほとんどなく、毎回現場で工夫しながら職務遂行して来たメンバーは、分庁舎の地下駐車場を整備工場にして、車両以外の小物の調達整備も兼ねている。
新規の隊員は少なく、4年前の旭川・上川の打ち上げが今でも話題にし、不謹慎にも大きな事案が地方から来ないか期待している様だ。
マイケルが沖縄の父の用事で、大使館にモノを届けたことが有った。
父の後輩が武官で大使館に勤務して居て、沖縄の名物を渡した事があった。
父が行けばいいのだが現役時代の顔見知りが多く、今、民間人として訪ねても煩わしいので、マイケルにお使いを頼んだ。
アメリカ大使館から問い合わせ
最近、大使館から本庁に問い合わで(名護マイケル)の所属を問い合わせが在った。
人事から、姉のスーザンと次長配下の鈴木審議官に話が伝わり、佐々木次長も嘱望している人材なので秘密裡に、内容をチェックした。
スーザンが沖縄の父に電話し対応を聞いた。
「そうか、ダニエル マーカットがこっちの事務所にも聞いて来たので、断ったんだがなぁ」と知って居たらしい。
「マイケルに大使館にお使いを頼んだ事があって、マイケルを気に入ったようで一時的に派遣できないかと聞いて来たんだよ、未だ学生で公務員の研修中だから無理だと断ったんだ」
「そうですよ。学生扱いが終了し大学の職員になったばかりで、武道教授の助手をしています、どんな業務か分かりませんが、キャリヤの一歩踏み出したばかりですから、無理でしょうね」
「うん、あとでダニエルに聞いて見るよ、内容が分かったらスーザンに電話する」と、切った。マイケルの知らない所で、話が広がっていた。