まさる先生のブログ

新たな武道の境地を目指します

M&SSの再起動ー6(香港潜伏の当該者極めて危険)

空港の広さに驚く

 空港に降り立った三人は呆然とする。

 

杉田修二氏は、外務省の研修で東南アジアは動き回った経験があって物慣れた感じ。

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行き先を間違えると修正するにに時間が掛かり慣れるまで大変そうだ(^^♪

お巡りさんの三人は、声も出せずに黙々と杉田さんに遅れないよう後につづく。

 

外交官専用通路をパスポートを翳すだけで、動く歩道エスカレーターを巧みに乗り継ぎ、地上一階の出口に辿り着く、出口に中年の日本人が笑顔で待って居た。

 

空港から「在香港日本国総領事館」までは島を3っほど渡って、九龍の先の香港島にあるので車が無いと動けない距離だった。

 

神田警視もここまでは想定して居なかった様だ。

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日本総領事館は46~47階に入居している「交易廣場」(^^♪

都会のど真ん中にある領事館は、高層ビルのエスカレーターとエレベーターを乗り継いで46階まで上昇して辿り着く。

 高層空間に総領事館

今回のチーム全員がコピーを持って居るが、有効期限が10年の場合写真と実物が食い違っても、EU圏内は厳しくないので、パスして自由往来が当たり前のようだ。

 

国内は、外務省がパスポート・ビザなどの発行、法務省出入国管理庁が審査を役所が分かれ、今回も一つの事案に4か所の役所が知恵を絞る。

 

 総領事の職員は、本省の幹部職員が来たことで、異常に緊張している様だ。

 

杉田さんは案件の詳細を話し、入出国の審査は法務省だが旅券を複数所持した外国人が、当地に飛来したので探査の協力して呉れと、単直に要望した。

 

  今回のチーム全員がコピーを持って居るが、有効期限が10年の場合写真と実物が食い違っても、EU圏内は厳しくないので、パスして自由往来が当たり前のようだ。

 

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圧倒されるビル街の一角に「交易広場」が聳える(^^♪

成田でパスポートのすり替え?

M&SSのメンバー二人が成田の入国審査と在留カード発行書類をチェックしたが、X氏の入国が認められなかった。信濃町の病院に提出したパスポートやビザなどのコピーを元に追跡したが足跡が残って居なかった。

 

マイケルたちが香港行きに搭乗した後で、鈴木審議官ににフィードバックし捜査方法を変更申請、入管の資料分析の許可を得、入管の職員も巻き込んでパスポートの情報検索した。

 

パスポートの発行がベルギーの首都ブリュッセルなので搭乗客に絞って検索したがヒットせず。

 

病院に研修留学手続きの1年7か月前の前後2週間に間に、パスポートの顔写真と似た人物がフランス政府発行のパスポートで入国、フェースチェックにも残って居た。

 

そのパスポートの人物が、チームが追跡しているX氏の足取りと同じころに入国、1年7か月過ぎた1週間前に関空で出国手続き、遺漏なく香港行き搭乗した形跡があった。

 

関空に出張ったメンバーは、成田と同じようにその気配を感じずに引き上げようとして居たが成田から連絡を受けた山内警部は、後戻りして一週間前の出国名簿をチェックして、フランス国籍のイワン・マリューの名前が有った。

 

写真だけが同じで、他はすべて違う人物のようだ。

 

香港の総領事館の会議室で会議中に、神田警視のスマホに着信音

「失礼します」と立ち上がりながら皆の顔を見ると、全員が顔を上げいる。

 

杉田海外情報分析官が手を挙げ

「関連することなら、この会議のメンバーならOKですよ」と神田さんに手を振る。

 

神田さんは、小さくうなずき立ち止まり画面を見ながら受信するようだ。

 

「はいっ只今総領事館で会議中です、えっ別人ですか?じゃ~メールでPCに送ってください、はいっ総領事の渡辺次長と最上課長が同席し我々4人が参加して居ます、

少し待ってください外務省の杉田情報分析官からご連絡が~はいっ

杉田さん うちの会社の鈴木審議官です、パスポートが違うようで、この香港に来た形跡が有る様です~どうぞ」と言って自分のスマホを杉田さんに渡す。

 

神田さんはマイケルを見て頷き、マイケルはすでにPCのメール画面を出して、読む。

総領事の渡辺次官が、近寄って来て

 

「その情報は、ここの範囲でオープンにしても大丈夫でしょう、うちのプリンターに送って頂けばプリントします」と神田さんとマイケルに声を掛ける。

 

「名護警部、PCの「設定」から「ネットワークとインターネット」・「WiFi」と開いて、ここのルーターを選択してください」マイケルは黙々とPCの操作をし、何処を選択するかなと言う顔をあげた。 

 

渡辺次長が、最上課長のPCからWiFiのプロバティーコードをメモして手渡し。

 

「な~んだフランス人だったのかな?」と神田さんのPCにも画面を見ている。

 

杉田さんが、通話を終りスマホを神田さんに返し


「イワンと言うフランス人は、入国直後に別名のパスポートや入国審査・在留カードなど一連の疑似書類を取得している様です」と杉田さんが鈴木さんの情報を紹介。

 

神田警視が、渡辺次長に
「本国の事案で、香港の出入国管理事務所に手配することは、どんな手順でアプローチするんですか?」

 

「今回は皆さんが出張ってお出でなので、凄く分かり易く直ぐ手配できます」と傍の課長にアイコンタクトすると、最上課長が小型のプロジェクターのスクリーンを引き下ろしUSBコネクターをマイケルのPCに持って来た、自分のPCは同調出来るようだ。

 

マイケルが送ったメールの添付資料を素早くダウンロードして、プロジェクターに映し

「この2本のパスポートがありますが、この他にも持って居そうですね」と最上課長。

 

「この2通を香港に入国した日から今日までに出国経歴があるか照会します」と最上課長は手慣れた感じで、入力している。

 

「この人物は、ただの鉄砲玉でバックに巨大なモノがウゴメイテ居そうだね」と杉田分析官が

所属が異なる女性トリオの快挙

「ただの行方不明捜査なんかじゃなく、ウイルスの培養がとんでもなく破壊力があって、人が安易に接近しては一大事になるらしいですよ」と培養したウイルスがほぼ確定したような話を聞いた様だ。

 

防衛研究所の宮田さんと病院の細菌研究所の前田さん・柳原警部の女性三人タックが、培養した危険なウイルスのシッポを掴んだようだ。