まさる先生のブログ

新たな武道の境地を目指します

マイケルは柔道の審査

審査は講道館

毎日夕方の通勤のように通っている後楽園駅だが、今日は早朝なので緊張する。

周りにも受験生と思われる若い人が多く、無口で急ぎ足だ。

 

マイケルは、学生時代に3段の審査をパスしたが、申請書類は部の同僚先輩に教わりながらあまり苦労しないで書き上げたが、社会人になってまごついた。

 

Y講師が講道館勤務なので願書をお願いして、渡された用紙をめくって居ると
「書き方は付き合いますから,講習会の課題をもう一度丁寧に復習してくださいね」

 

Y講師が、マイケルの書き方を覗いて見て
「現役時代はいい成績だったじゃないの~」
「いや~柔道より「空手」が好きで九州地方では、ある程度の成績でした」

「東京に出てから「空手」を、やって居ないように言って居たんじゃない~?」
「はいっ、ある決勝戦で「バラ手」の反則負けになりました、審判は見えない角度だが「目を狙った」と、言う判定でした。うちの大学サイドも誤審だと抗議したが、判定は変わらず試合終了になりました」

 Y講師の尋問?

「5年くらい前かな、聞いたことが有りました、あの時の当事者でしたか?柔道にも禁じ手が有ります。腕を横に振っただけでも見方によって、「目突き」成りますからね私も審議委員なので、難しい時は、サブと協議して判定することにして居るんですよ」

 

「その時から、沖縄と福岡の関係者にしこりが残り、僕はそれ以来空手を離れ柔道に切り替え最終学年で3段になりましたが、やっぱり空手の癖が残って居るんですね」

 

「そうだ、マイケルの取り手のとき殴られるかと思いましたよ(^^♪」Y講師が笑う(^^♪
「そうらしいですね、ですから柔道の取り手も直前まで握っているので、こっちもヤバいですね」

「ご本人が意識しているので、まぁ空手の事は記入欄が無いですから、柔道の経歴を書いて下さい、審査前の「形」の講習会も審議委員の評価も高かったですよ」

「形の講習会で、上段者の人と組み合わせは凄く楽に入れました、同じ3段くらいの人の場合勢いは有るんですが技が雑に感じました」

「特に「受け」の場合「受け身」も丁寧に動作し節度が欲しいですね、受け身の途中から次の「技」の形に備える様な仕草で「受けの体制」に移って、流れ作業の様な雰囲気でした、緊張感が不足した感じに見えました」

f:id:owlboy2:20191215152623p:plain

受けも取りもリズムが合うと小気味よく決まる(^^♪

「講習会も事前の審査に近い見方ですから、慣れえてくると意識して参加するの居ます、審議員にすれば見え見えですからパフォーマンスを見抜かれます」
 

「審議委員会で、書類審査をするんですが僕がチェックしたとは言えないですが、完璧ですね最近の事もそうですが、かなり昔のことも丁寧に書かれていますね」

 

「実は公務員試験の時書いてあったのを、コピーで残してあったので助かりました」
「そうですか、公務員Ⅰ級は親族関係も調査されるそうですが、厳しい様ですね」

「私は、父が軍人で母と知り合って結婚する前から、日本の風土が気に入り住みたいと思って居たらしい、僕が生まれた直後にグアムに移動したらしいですが、除隊して沖縄に住んで居ます」

家族構成の調査?

「今は軍から離れたわけですが、何か別のお仕事ですか?」
「沖縄の織物や陶器などをアメリカに送り、アメリカのパソコンや電子製品を輸入する会社を遣って居ます」

「そうですか貿易商ですか、ご兄弟は?あれっこれじゃ人事の調査みたいですね」と、笑う。

「姉が同じ役所の先輩で、本庁に勤務しています」
「お二人とも東京じゃ、ご両親は寂しいですね」

「下に妹が居まして、東京で高校を卒業してアメリカの大学に留学しています、両親は東京にも事務所が有り時々来ますから、姉も一緒に家族4人で食事にはゆきす」

 

「恵まれた環境で、柔道にも素直さが出る訳だなぁ~これかは指導者の道なので勝負の時は、迷わずに極める癖も付けて下さい」

「はいっ分かりました、やって見ます」と、言って臨んだ審査だ。

 

受付で、当日の受験項目毎に場所と時間が決って居た。マイケルは講道館で実施された講習会には率先して参加して来たが、「形」部門の審査は時間が記入して居なかった。

 

「ここは、何時頃になるのでしょうか?」と聞くと
「あぁ 名護さんは格講習会に参加して、審議委員の先生方の書類審査でパスしていますので、今日は無しでOKです」受付の東京都の柔道連盟の職員が明言して呉れた。

 

マイケルのマイナスポイントは、強いて言えば各種柔道競技大会に出場が無いことで、講道館に入門してからは、各種講習会に積極的に参加してきた。

柔道の質の高さが抜群で、空手で鍛えた俊敏な動作と柔軟な体質が、投げられての「前方回転受け身」で、受け身もきれいに見せる。  

 師匠や講師のアドバイス

この事は、まさる師匠とY講師からも、地連開催の講習会は積極的参加することを進められていた。

柔道関係者に顔を知って貰うのと、技の習得は道場の乱取りなどと違う体験が出来るので、さらに上を目指すなら是非参加することも言われている。

 

都内の主要な柔道場では、講道館の講習会があり場数を踏んできた。

 

今回の審査にも、その情報が反映され審査時間の短縮にもなるので、事前審査の資料にのっていた様だ。