まさる先生のブログ

新たな武道の境地を目指します

ブラウン一家の紅葉狩り-3(お爺さんの敬老会?)

甘酒造りのハウツー談義 

  お酒を飲める人は、一通り口にしたが古川の祖母が造った甘酒が好評で、ブラウンさんもお替りしながら、作り方などを聞いていた。

 

啓子さんが、バックからメモ用紙とペンを取り出し、時間や温度なども聞いて

「ケイズ これなら沖縄でも材料が手に入るから、造って見ましょうね、味の保証は出来ませんがぁ」と笑う。

 

「材料は安いし、そんなに難しいことは無いでしょう、無添加ですから保存が利かないので少しづつ造って見て下さい」と光江ばぁちゃんの甘酒レシピがおわる。

 

坐が和んだので、柏木家の紹介に入る。

「先ほどお爺さんのカンパイで始まりましたが、未だ物足りないかもしれないので、続きをご紹介下さい」とまさるが誘う。

 

「そうでした、この場所にまさるのお城を造ることになった経緯を話して置きます。そろそろ平均寿命が近づくので、終活をのんびり過ごそうとして居た2~3年前の夕方、10年以上も逢って居なかったまさるから電話が入りました」

ブラウンさんが驚いた


「2時間で来れるのに、随分長い間ご無沙汰でしたね」とまさるの顔を見る。

 

「東京の公務員で忙しいとは聞いて居ましたが、そのエリートコースを外れて田舎で何かやりたい言うのには驚きました」と祖父も驚いて居たんだ。

「まさるさんの発想も、随分大胆だったんですね、日本のトップクラスのお役人としては~」と驚くブラウンさん

 

「偶々、兄から貰ったこの保養所の処分を考えて居た時、まさるからの電話でした。当時独身のまさるが積極的に飛んで来て、一発で気に入りその場で譲る決心が付き、改造工事も引き請けました」

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          元保養所だが今は完全に生まれ変わった(^^♪

ブラウンさんも乗り気で

「この環境と、あの温泉付きなら誰だって決めちゃいますね」と我が事の様に納得顔。

 

 「それ以来私は、自宅とここと7:3の割合で、ここに居座っています」とまさるの顔をみる、続きをまさるが続きを引き取り

 

「お爺ちゃんには言い尽くせぬ位、厄介を掛けて申し訳ありません」と頭を下げる。

 

 「私の思い付きと言うか我儘を、一手に引き受けて頂き柔道場は当初より3倍近く大きくなりました。彩音さんのご希望の弓道場は、弓を引く人より気を配って頂き自慢の道場が完成しました。この話の続きはおばぁちゃんにお願いします。先ほどは甘酒のレシピを頂きましたが、古川のお話などお願いします」光江おばぁさまが顔を上げて戸惑っていたが

 おばぁちゃんのスピーチ

 「この年寄りに何を話せと言うのか分らないが、私はこの名人堅気のお爺さんの所に嫁に来て良かったなぁと感謝して居ますと、しんみり。何か頼んでも絶対断わらず、工夫しながら造って呉れるし、用事を頼んでもどんなに疲れていても嫌な顔をせず、必ずやって呉れます、私たちは喧嘩などした事ありません」と軽く言う。

 

ブラウンさんが、思わず手を叩く、続いてみんなもパチパチと拍手

 

 お爺さんは、キョトンとした顔で聞いている。おばぁちゃんは構わず続ける。

彩音ちゃんの、弓の道場も本人は弓を引いたことも無いのに、岩出山涌谷・仙台と昔からの道場を見学して、メモを取り写真も撮りながら帰って来ては図面を引いて、納得できないと翌朝は食事もとらず、前に見た道場に出かけて居ました」

 

 「私は、家に居るだけで現場は行きませんが、お爺さんの働いている姿が眼に浮かぶので、いつも安心して居ましたよ」とほんのりするおのろけ話だ。

 

 ブラウンさんが、立ち上がり

「このスピーチは、本日のベスト賞です」とおばぁちゃんに近寄り握手してハグをする

 ここでもみんなが拍手喝采。一段落したので正一さんの顔を見る

 

 「おばぁちゃんの暖かいスピーチの後ですが、この続きはご長男の正一さんから一言お願いします」とまさるが正一さんを促す。

 

 「いま母が言った事に尽きます、この建物は自分が建てた物件と言われましたが、自分の作品と言うか建物を、壊すか売却するか迷って居ました。そんな時まさるちゃんからの問い合わせで、生き返りました。それ以来昔取った杵柄と言うか大工根性に火が点いて、周りにいる我々も勇気づけられました。わたしもこの父の誠実さと、その技を一つでも引き継ぎ、見習った技を磨き上げたいと思います」と静かにすわる。

 

 花代さんは(おばぁちゃんを見習い、正一さんの邪魔にならぬように添って行きます)慎ましく多くは語らない~(^^♪

 豊さんの決心

 豊さんは、初めて披露する話らしく、自分の人生の岐路について発言した。

 

現在は地方自治体職員として、経験を積んで修業としているが、正一さんの仕事を継ぐ意思を公表し、近いうちに退職してみんなの意見を聞いて決めたいと言う。

 

 この件は古川の家族会議で検討し、スケジュールなどを決めることになった。どうも将来の伴侶となる人が決まったようで、それもうれしい知らせになる。

 

 香織さんは、大学を出て半年ほど専門学校に通っていて、仙台に就職が決まった様だ。今晩はお別れ会になりました、ホロっとした場面もありました。

 

最後にまさると彩音さんの話になった。 

何度か書きましたので、小中時代の鬱積を高校卒業時に決着する積りで、古武道と体力アップに努め、姉からアスパラくんの異名で呼ばれた体を、人並みの体に仕上げるため丹沢山系縦走を計画し、世田谷の祖父のアドバイスと紹介で無事走破出来た。

 

ここでもブラウンさんの疑問がわく
「まさるさんは登山家だったのかな?」と声を掛ける

 相思相愛の出会い

「登山は素人でした、高校時代は空手と柔道が日課のように稽古して居ましたが、屋内が主なので日光浴も兼ねて近隣の山野を、トレイルランよりスローなハイキングより速足で月3回は欠かさず続けました」

 

「しかしそれも、武道の稽古よりハードな課題ですね」とブラウンさんがうなずく。

 

西丹沢の登山口の民宿で一泊し、登山グッツやシュウズ・ウエアは宅配便の箱に詰め、温泉に浸かり一週間ぶりに身ぎれいになりました。

 

翌日民宿に宅配便で荷物を頼み、ウエアを換えたいのでショップを尋ねると、新松田駅前にあると聴き、開店前に到着した。

 

レーニングウエアに履きなれたスニーカーで、春先にしては少し薄着で日陰を避けて、日当たりの良いウインドウを背に佇んでいた。

 

下着以外は全部この店で新調しようと、オープンと同時に入店、手ごろな商品を迷って居ると、おない年位の店員が近寄って来た。

 

まさるは話す機会を作りたくて(これから着換えて新幹線で西に行くのですが、地味でもなくあまり目立たないウエアにしたいのですが)と相談する。

 

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