まさる先生のブログ

新たな武道の境地を目指します

武道場のきずなー27(遠隔操作ー1)

(シンディーの移住作戦ー8の続き)

新たな展開

劉華とシンディーは、今後の作戦を練りながら(LINEで暗号文が来たら直ぐ二人で共有、解読する)(二人も危機に瀕して居るから、現金は二つに分けて分散保管する)(マカオにも深圳にも被害が及ばないように、事案は二人でけ秘守しする)(少し時間が掛りそうだから、シンディーの知り合いの特殊チームに打診する)ことを約す。

裏事情に探りを入れ、知り合いの信頼できる東京の事務所に電話(もちろんスマホだ)すぐ反応があり、後でメールすることを話す。それも2重カバーのあるサイトを使い、匿名で「ミツエダ」のレスキューの事案が進行中だと」伝える。マカオで裏取引を遣った、杉原さんだ「あぁその話にシンディ―ちゃんも関わっているのか,,頼もしいね、偶々私の事案で、その内出張ろうかなと考えていたが、シンディーちゃんが絡んで呉れるなら任せようかな、それより東京に来てから違う形で進展しそうだね」「なんの話ですか?まだ何も決まって居ませんから、公表して居ませんが又杉原さんにお世話に成りそうですね、その時はご指導ください」と低姿勢だ。
「近藤君から詳細を聞いた時は、仰天しましたよミツエダさんは侍だね、最大のサポートをしますと伝えて置いて下さい」「分かりました、変動が有ったら逐次連絡を入れます、未だご本にはお会いして居ないので、感想は言えないのですが24~5年耐えてお嬢さんも、可なりの女傑のようですが、洋服の似合うモデルさんの様な容姿らしいですよ」
「それは又楽しみですね、アッツごめん女性に対してセクハラ問題になりそうだ」と笑う。「私事に付いては、確定したらご連絡します。ミツエダさんの件はオフリミットな話ですから、私の名も出さないで置いて下さい」「そうでしたね国際問題でしたね、扱いが微妙なので、マルエスの略号で良いでしょう」「それはいいアイデアですね、さすがはその道のプロでしたね」「お褒めに預かり有難うございます、この回線は公開されていませんが外部の耳にも目にも注意してください、有難うございます」「こちらこそ突然プライベート話まで巻き込んで失礼しました、有難うございます」「又ね~」と終わる。

極秘ネットの通信回路

カン縫製会社

シンディーは、ユウリンから承諾を得て深圳のカン縫製会社に電話した。ユウリンの叔父さんが健在で、シンディーの事も覚えており、2~3日中に訪ねる事を約束する。
カン縫製会社は、工場部分を2階にして道路に面した部分に4階建てのシャレたビルが建ち、事務所が1~2階で3~4階が居住用らしい。ユウリンの叔父さんは、榊原さんから譲り受けた会社が業績が良く、恰幅が良く貫禄が出た。やはり榊原(カン)さんが悪徳な幹部を掃除してくれたので、取引先から信頼を取り戻し工場を建て替え二階部分に、社員寮を併設した様だ。

余談だが、従業員は地方からの採用が多くなり、若い女子社員のアパート暮らしは不用心なので、地方の親御さんの信頼を得るためにも通勤時間0分に踏み切った。その情報が伝わり、応募者が多く補充には苦労しなくなり、ユウリンは一応株主なので、配当金が振り込まれている。

丸Sさんの件で「会社の敷地を中継地にお借りしたいのですが~」が切り出した。
「今は榊原さんだが、会社の恩人から、ただ見たいな形で行け継いだので、シンディ―さんや呉道場に関連する話は親戚扱いですから、無条件でご協力します、社員寮が空いて居ますから、食事付きで滞在して頂いても大丈夫ですよ」と快諾してくれた。
「確定したら、連絡しますがこの話は難しい部分が有りますので、叔父様の胸の内にとどめて置いて下さい」と念を押した。
榊原さんは、ここでも人柄が評価されイメージアップだ。ホットしたシンディーだ。

麗・浩治さんが動いた

丸SさんからXディー決定<一週間以内隣国を南下し、列車で移動予定>
この情報でテヘランの佐藤俊二領事官が台北に飛ぶらしい。シンディーも深圳に出向いて、カン縫製に劉華も呼んで詳細を決める。
丸Sさんが<大国の大使館から親娘で晩餐会に招待された>と格式のある封筒から招待状を示した。所属長が仰天して、眼を剥いたが詳細文を読みながら、頷く。首領閣下直属の部署だが、直接個人宅に大使館から使者が来ても不思議はない。最近麗さんの働きが絶大で、ミサイルの胴体破裂で臨機応変に隣国に飛び、短期で製造にこぎつけ、発射態勢も整った。
さらに国内の廃墟を再生し、イメージアップで首領閣下から褒美が出た。これらは自分の部下でもある麗・浩治の実績である。隣国から御呼ばれがあっても不思議な事ではない。当日は親娘だけで、国内の列車を使うことを許可され、列車のチケットも同封されていた。

宮春がタ―リィンの工場に出張中に、公文書などを参考に提出書類を造ったが、国旗の印刷された封筒や用紙が気に入ったので、応対した工場長に「廃却するなら頂けますか?」とお願いして貰って来たものがあった。それを参考に浩治さんが、大国の軍のSに揃えるように要請し、ここの事務所に送らせ最近の情報に合わせて、自分のパソコンで作成したものだ。用紙は少し厚めで天安門の透かしが入り、封筒の表には赤の地に金色の星が入っていた。

パスポートのイメージ

助っ人も動く

杉原さんにアクセスしてから、急テンポで事が進み中東の佐藤領事官から香港の領事館経由の公用便でマカオの「マリンサービス」リィー・シンディー社長宛てに、変更パスポートが届いた。親娘は【弥・賢樹と弥・鈴由】となり、タ―リィン生まれの朝鮮系のルーツになり、深圳のカン縫製工場の従業員で深圳在住になって居る。この訳は杉原さんが中東の近藤さんと連携、出国時は麗・浩治と宮春だが、車内で着替えとメークも替え変身して、深圳の駅からタクシーで呉武道場と、カン縫製会社の中間で降車、待機しているカン縫製のワンボックスに収容少し走って、カン縫製の工場敷地に入る。

中東の近藤チームの手製のPASSPOTは、「弥・賢樹&鈴由」だが居住地は架空で、カン縫製の好意で実在の住所を使用可能になり、変更したパスポートをシンディーに郵送した。

浩治さんは日常業務巡回、2~3日でICBMの地下格納庫や、短距離ミサイル基地などたて続けでチェックに入った。いずれも工具を持参し、端末を開いてで緊張した表情で操作している。随行している警備部の連中は、電子機器に疎く浩治さんが施設に入ると、門衛とお喋りしながら煙草を吸って、のんびりして居る。

地下格納庫では、発射台の階段を昇り複数の燃料ゲージをチェック、トップではカバーを開いて端末を継続して居た。通常は複数の係官が同道するが、今日は単独でICBMの本体をチェックして居る。領主は発射する気が無いようで、持って居れば気が落ち着くのか暇出来ると、浩治さんを同行させ健康診断のように、通電や燃料タンクの状態を確認させる。他人が見ては「ON・OFF」か見当つかないが、スタンバイ状態は良だ。
今日は、単独だが丁寧にチェックして居る。上に被さっている建家は、いつ崩れても可笑しくない、腐った廃屋だ。


鴨緑江もスタンバイ

浩治さんが、丹東のSから<列車のチケットは用意完了、鴨緑江横断橋の出口で落ち合う時間を連絡乞う>伝言が来た。使いのいつものメールボーイ(もう中年だが)に、相応のチップを渡して、暗号分を頼む。